AI鑑定プロンプトを30本試して見えてきた「整合感」の正体 ― もんじゅの実験ノート
先日、老舗のAI占い研究サイトをいくつか読み比べる機会があった。どこも「精密なホロスコープJSONをAIに渡せば、当たる鑑定が返ってくる」という方向性で勝負している。天体計算の精度、暦の変換、感受点の数……データの緻密さが売りだ。
正直、感心した。同時に、ひとつ引っかかった。
データが精密になればなるほど、AIの答えは「整合感」から遠ざかっていくのではないか。
そこで今回は、易経の同じ卦(沢山咸)を題材に、プロンプトの書き方だけを変えて、AIの返答がどう変わるかを試してみた。
実験:3パターンのプロンプト
- データ精度重視型:卦・爻・変爻の情報を構造化して渡し、「正確に解釈して」と指示するだけのもの
- 未来予測型:「この先どうなるか」を聞き出す、一般的な占いプロンプト
- 整合型:「今ここで、何が整っていて、何がずれているか」を問う、こちらの世界観を明示したプロンプト
同じ卦データを使い、もんじゅ内の評価軸(整合感・具体性・スピ言語感・長さ適正)で4段階評価した。
結果
データ精度重視型は、情報としては正確だった。ただし読んでいて「占い師の声」を感じない。まるで気象データを読み上げられているような手触りだった。
未来予測型は読みやすいが、「当たるか当たらないか」に意識が向いてしまい、相談者を"今"から遠ざける方向に働いた。
いちばん反応がよかったのは整合型だ。プロンプトの中に「未来を当てるのではなく、今の軸のずれを見る」という前提を明示的に書き込むと、AIの言葉づかい自体が変わった。断定ではなく、「今、こう整えると良さそうです」という提案の形に近づいたのだ。
わかったこと
AIに渡すべき最重要データは、実は暦や天体計算の精度ではない。鑑定者自身の哲学を、プロンプトの中に明文化して渡すことだった。
データが正確でも、渡す前提(何を見るための占いか)が曖昧だと、AIは無難な一般論に着地する。逆に「今ここ」「軸を合わせる」という視点を先に渡してしまえば、多少データが簡易でも、鑑定者の声に近い言葉が返ってくる。
これは実占をしているスピ系の皆さんにも応用できる発見だと思う。AIプロンプトを作るときは、まず自分の鑑定哲学を一文で言語化してからプロンプトに組み込んでみてほしい。
次にやること
今回作った「整合型」プロンプトのテンプレートを、誰でも自分の占術・相談ジャンルに合わせて生成できる無料ツールを作った。記事末のリンクから試してみてほしい。
次回は、このプロンプトをタロット・西洋占星術にも展開し、占術ごとの「整合感」の出方の違いを検証する予定。
整合プロンプト生成ツール
https://xresearch.site/alignment-prompt-generator/


